【RNAシーケンス完全ガイド】
3つの利点から原理、解析フロー、受託サービスの選択方法を徹底サポート

HOME > 【RNAシーケンス完全ガイド】
3つの利点から原理、解析フロー、受託サービスの選択方法を徹底サポート

80件を超える受託サービス(RNA-Seq)からご選択をサポート致します。

リカケンホールディングスグループが培った数多くの受託サービスのケースを参考に、お客様に最適なRNA-Seqをご案内する専門相談フォームを開設いたしました。どのようなRNA-Seqがあるのか?とりあえずのお問合せも大歓迎です。お問合せフォーム後、専門スタッフがご案内をメールにてお送り致します。

営業担当の槇嶋が回答をご連絡いたします。

RNA-Seqとは?定義と目的

トランスクリプトーム解析、一般にRNAシーケンス(RNA-Seq)として知られるこの手法は、次世代シーケンサー(NGS)技術を応用し、特定の生物学的サンプル中に存在するRNA分子の塩基配列とその発現量を網羅的に決定する強力なツールです。その主要な目的は、細胞や細胞群において、どの転写産物がどれくらいの量で発現しているかを定量的に評価することにあります。この技術は、細胞内の全RNA(トランスクリプトーム)を詳細にプロファイリングし、遺伝子発現レベルの測定に加えて、新規転写産物の同定、スプライシングバリアント(同じ遺伝子から生成される複数の異なるRNA分子)の解析、遺伝子融合の検出、さらには一塩基多型(SNP)やアレル特異的発現といった多様な遺伝子情報を一度のアッセイで包括的に解析することを可能にします 。

RNA-Seqの基本原理

RNA-Seqの基本原理 インフォグラフィック(簡易版)

RNA-Seqの基本原理

抽出

1. RNA抽出

細胞からRNAを抽出します。

逆転写

2. 逆転写

RNAを安定なcDNAに変換します。

ライブラリ調整

3. ライブラリー調製

cDNAをシーケンサーで読める形に整えます。

シーケンス

4. シーケンシング

NGSでcDNA配列を高速に読み取ります。

インフォマ

5. データ解析

配列データをバイオインフォマティクスで解析します。

補足:一部にはRNAを直接シーケンスする「ダイレクトRNAシーケンス」も存在しますが、cDNAを介する方法が依然として主流となっています。

RNA-Seqの基本的な原理はDNAシーケンスと類似していますが、そのターゲットがRNA分子である点で異なります 。RNA-Seqは、ハイスループットなNGS技術を基盤としています 。一般的なワークフローでは、まず細胞から抽出された不安定なRNA分子を、より安定した相補的DNA(cDNA)に逆転写します。次に、このcDNAをNGSプラットフォームでシーケンス可能なライブラリーとして調製し、その後、NGSで配列を読み取ります 。一部にはRNAを直接シーケンスする「ダイレクトRNAシーケンス」も存在しますが、RNA自体の不安定性や実験上の取り扱いの難しさ、またバイアス導入のリスクを考慮すると、cDNAを介する間接的な方法が依然として主流となっています 。シーケンス後、得られた膨大な量のリードデータは、バイオインフォマティクスツールを用いてリファレンスゲノムへのアライメント、転写産物の定量、そして差次的発現解析といった一連の複雑な解析に使用されます。

RNA-Seqの主な利点

未知の転写産物の検出と定量

RNA-Seqはシーケンスによって直接塩基配列を決定するため、事前に情報がない未知の転写産物、融合遺伝子、一塩基変異(SNV)、小さな挿入・欠失(Indel)なども検出可能です 。この能力は、特に疾患関連の新規バイオマーカーや治療標的の探索において極めて重要です。

幅広いダイナミックレンジと高感度

RNA-Seqは個別のデジタルリードカウントを生成するため、広範なダイナミックレンジで発現を定量できます 。これにより、希少な転写産物や細胞あたりの単一転写産物、あるいは発現量の低い遺伝子でも、シーケンスのカバレッジ深度を上げることで高感度に検出・定量することが可能です 。

より多くの情報量とアイソフォームの検出

RNA-SeqはmRNAの塩基配列を決定しながら解析を進めるため、当初目的としていなかった未知の遺伝子情報も手に入る可能性があります 。また、スプライシングバリアントやアイソフォームの検出において、マイクロアレイよりも優れた特異性を示します 。これは、遺伝子発現の複雑な調節機構を解明する上で不可欠な情報です。

RNA-Seq技術は、非常に多くの情報を提供できるという利点がある一方で、データの量が非常に大きくなることや、解析が複雑になってしまうという課題も同時に生じます。

サイサチでは、そのような課題を解決するためのサービスの情報をご用意しています。研究の目的や段階に応じてサービスをご利用いただくことで、課題解決への第一歩を踏み出すことができます。
上記のフォームに解決したい内容を詳しくご記入いただけましたら、専門の担当者が最適な受託サービスをご紹介させていただきます。

\ どんなゲノム解析が最適か?専門の担当者がお答えします!ゲノム解析の場合はこちら! /

TOP