生体試料の取り扱いや、それに関する施設マネジメントにおける資格認定制度があることをご存じでしょうか?
皆様が日々研究で扱う試料には様々な種類があり、ヒトの血液・組織などの検体から、動物、植物、微生物、菌類等に由来する生体材料全般は生体試料となります。
これらの生体試料はライフサイエンス系等の研究時に役立てられ、研究の発展に必要不可欠な存在です。
このページでは、生体試料を取り扱う研究者、技術者、その他関連する皆様に向けての資格認定制度「BiTA」についてご紹介させて頂きます。
目次
あなたの生体試料に関するスキルを証明!バイオリポジトリ技術管理士(BiTA)のご紹介
「バイオリポジトリ」とは一般的に「バイオバンク」や「バイオリソースセンター」と呼ばれる施設のことを指しています。そして、そこでは生体試料や付随する関連データ(医療における診療情報からゲノム情報等の解析データ等)の収集、処理、保管、配布などが行われています。
「バイオリポジトリ技術管理士(英名 Biorepository Technical Administrator /通称;BiTA(ビィータ))」は「バイオリポジトリ」における国際標準の生体試料の取り扱いや施設マネジメントにおける専門性を有する技術者や施設管理者の育成を目的とした、資格認定制度です。
BiTAは日本国内における資格認定制度ですが、試験内容はISO 20387(バイオバンキングの一般要求事項)ならびにISBERが発行する国際的な基準(ベスト・プラクティス)に準じて考案されています。生体試料を扱うライフサイエンス関連の皆様に注目頂きたい資格認定制度となります。
認定によってかなう・活用できること
BiTAでは、生体試料の取扱い技術から生物資源利活用における運用、品質管理、倫理、国際標準の理解が必要となります。
バイオリポジトリ分野で活躍できる他、得られた知識はライフサイエンス研究分野での活用・活躍も期待できます。
活用例
- 生体試料・データを取扱う全ての現場での力量証明
- バイオバンク関係業務での力量証明
- QMS採用施設での品質管理者としての活躍
受験要項について
今年度は2025年1月26日(日)に試験が予定されています。
受験要項は下記の通りです。詳細のご確認は下記リンクボタンよりご覧いただけます。
試験方法:オンライン試験(選択式)
受験資格:バイオリポジトリ分野・事業に意欲のある方はどなたでも受験いただけます。
申込期間:2024年10月15日(火)~2024年11月29日(金)
受験料:一般22,000円(税込)、学生17,600円(税込)
テキスト書籍のご紹介
BiTAの学習に対するテキストとしてだけでなく、ヒト生体試料を扱う上で押さえておきたいポイントを網羅している書籍となります。ライフサイエンス系研究に関連する皆様にオススメの書籍となります。
「ヒト生体試料・データ取扱い実践ハンドブック」購入申し込みフォーム
今回ご紹介の書籍をご購入希望の場合は
フォームを記入の上送信ください。
追って担当営業よりご連絡申し上げます。
適切なサンプルの扱いなど、手技的な部分だけでなく、係わる方は押さえておきたい法規制等の必要知識までを網羅!生体試料を扱う研究室・研究施設必須の書籍です。
CIBERのご紹介
BiTAを運営している一般社団法人 日本生物資源産業利用協議会「CIBER」では、BiTAの運営の他にバイオメディカルセミナーの開催や、倫理審査受託等も行っております。
今回は生体試料・そのデータの取り扱いについての認定資格「BiTA」をご紹介させて頂きました。
現在ライフサイエンス研究の現場では生体試料を扱った研究が必要不可欠となっています。日頃から実験でご使用されている方も多いかと思います。「BiTA」はバイオバンクなどのバイオリポジトリに関連する方だけでなく、ライフサイエンス研究に係わる皆さんに関心を持っていただきたい認定資格となります。ご自身のスキルアップの側面、施設の力量証明の側面としても国際的な基準に基づき構成されている「BiTA」の活用はいかがでしょうか?
参考:CIBER バイオリポジトリ技術管理士(BiTA) https://ciber.or.jp/ja/bita-top/#bita-top-start