【展示会レポート・最新トレンド】「インターフェックスWeek／再生医療EXPO 2025」に行ってきました

2025年7月9日(水)～11日(金) 東京ビッグサイトにて開催された、
「インターフェックスWeek／再生医療EXPO 2025」に行ってきました

【展示会レポート・最新トレンド】

「インターフェックスWeek／再生医療EXPO 2025」に行ってきました

■日本最大！医薬品・化粧品・再生医療に関する研究・製造展

インターフェックスWeek／再生医療EXPO東京は、世界25の国と地域から医薬品・化粧品・再生医療の研究・製造に関するあらゆる製品・サービスが出展する展示会として、日本最大の規模で開催していて、世界中から医薬品・化粧品メーカー、再生医療企業が来場します。

今年は、昨年に引き続きロボットやAI技術が注目されているように思いました。

1.　新規開催展示のご紹介

■ファーマDX EXPO 東京　-医薬品向けデジタル支援展-

今年は、医薬品業界向けに特価したDX展である「ファーマDX EXPO 東京」が新規開催されました。
製薬・医療業界が、より効率的に、より革新的に、そして患者さんにとってより良いサービスを提供できるよう、デジタル技術をどう活用していくかについて、最新のソリューションや知見が集まる一大イベントです。
その中で注目されていた製品をご紹介いたします。

【FRONTEO】
Drug Discovery AI Factory

新しい薬を作るための研究開発を、AI（人工知能）の力を使って効率的に、そして成功する確率を高めるためのサービスです。特に創薬の初期段階で役立つ技術で、標的分子（薬のターゲット）の探索→ドラッグ・リポジショニング→仮説の生成と検証のサポートにより、研究者が検証しやすい形で提示してくれ、より効果的な研究計画を立て、開発の成功確率を高めることができます。

Drug Discovery AI Factory

2.　会場内ピックアップ

今回は、理科研株式会社戦略営業部に、
会場内での注目製品を教えてもらいました！

【H.U.グループ中央研究所/大阪大学】
生体分子シークエンサー

生体分子シークエンサーは、がんの診断や治療、難病の研究、新薬開発、感染症対策など、さまざまな分野で不可欠な先端機器です。しかし、これまでは海外製品が市場をほぼ独占していました。生体分子シークエンサーは、「第5世代」とされる新しい方式を採用していて、日本初の国産プロトタイプ機として注目されています。

生体分子シークエンサー

【ダルトン】
ダイナミック重量測定システム by ZYXer®

高精度「6軸力覚センサZYXer®」を搭載したロボットで3次元動作中の重量測定をデモンストレーション。無菌・クリーン環境下での秤量工程の自動化による省人化で、人的資源の最適化を実現できます。今回はダルトンのRABS内に「6軸力覚センサZYXer®」(新東工業株式会社製)が搭載されたロボット(ストーブリ株式会社製)を設置して展示されていました。

ダイナミック重量測定システム by ZYXer®

【アステック】
クリエイティブバイオステーション　CBS-120

すべての低酸素培養作業がこの一台で行えるオールインワン培養システムです。クリーンベンチ（W1,200㎜）と同サイズであるため設置場所を選ばず、他の機器を専用チャンバーに搭載し、実験系の拡大も可能です。
アステック社は、お客様のご意見をお聞きし、自ら製品を開発・製造されていて、他にも開発中の製品の展示があり、見ごたえのあるブースでした。

クリエイティブバイオステーション　CBS-120

また、筆者が会場で気になった製品・技術も下記にご紹介いたします！

【PHC】
バイオリアクター scale-X™シリーズ

細胞遺伝子治療用ウイルスベクターやエクソソームの製造など、幅広い用途に対応する閉鎖系の培養装置です。培養面積および容量を必要最小限に抑えることでランニングコストを低減できるだけでなく、最大600m2の商用製造対応モデルへのシームレスなスケールアップによって、研究規模から大規模製造への迅速な移行を可能とする超小型バイオリアクターです。

バイオリアクター scale-X™シリーズ