今回サイサチでは「神経・免疫」をテーマに、最新の研究動向をお伝えする書籍、製品、サービス等をご紹介します。この特集は、神経系と免疫系の相互作用に焦点を当て、この分野の最前線にいる研究に関連する皆様に有益な情報を提供することを目的とし、幅広い領域での研究推進に貢献することを目指しています。
神経と免疫の複雑かつ緻密な相互作用は、近年注目を集めている重要な分野の一つです。この相互作用の深い理解は、単に基礎科学の発展にとどまらず、自己免疫疾患、神経変性疾患、さらには精神疾患など、様々な難治性疾患の病態解明や革新的な治療法の開発につながる大きな可能性を秘めています
目次
書籍紹介
実験医学 2024年10月号 Vol.42 No.16『 神経から免疫で炎症性疾患を治す!- Neurogenic Inflammationの制御-』
書籍オススメポイント
今回ご紹介する実験医学2024年10月号Vol42 No.16 では『 神経から免疫で炎症性疾患を治す!- Neurogenic Inflammationの制御-』を特集として掲載しています。神経シグナル分野の専門家による解説で最新研究動向を知ることができます。
概論より
最近の研究により個々の神経回路(神経シグナル)がどのように働き炎症性疾患を誘導するかが徐々に明らかになってきた。本特集は、神経シグナル分野の専門家の先生方に「neurogenic inflammationの制御」をめざした研究を解説いただくものである。neurogenic inflammation(神経原性炎症)とは、神経シグナルの異常が関与する炎症性疾患であるが、神経回路が全身にくまなく分布することから、ほとんどの炎症性疾患の発症に関連すると考えられており、基礎的な神経シグナル研究をもとにその臨床応用をめざす今後注目の研究領域である。本稿では、この分野の歴史歴背景と最新の研究動向について概説し、炎症性疾患の発症機構の新規コンセプトや新規治療法の開発に向けての取り組みに関して議論したい。
引用:『実験医学2024年10月号 Vol.42 No.16 神経から免疫で炎症性疾患を治す!Neurogenic
Inflammationの制御』
概論「神経シグナルによる炎症性疾患の制御機構 ― neurogenic
inflammationの制御」より
https://www.yodosha.co.jp/jikkenigaku/book/9784758125840/2466.html
実験医学 2024年10月号 Vol.42 No.16
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ツール&サービスのご紹介
神経・免疫研究に役立つ製品をピックアップしました。
最新研究ツールを用いることで、研究がさらに加速します。
Proximity Extension Assay(PEA)法
オーリンクプロテオミクス株式会社
PEA法は、DNAタグを付加した2種類の抗体を使用するイムノアッセイの技術で、DNA濃度からタンパク質発現量を定量化できます。
がん、免疫、神経疾患など幅広い臨床分野での実績があり、成果は1,850報を超える論文にて報告されております。
HiFiシーケンステクノロジー
PacBio
PacBioのリピート伸長解析パネルPureTargetは、主要な20のリピート伸長解析が可能。専用ツールTRGTで解析まで対応。
HiFi技術を使い、ショートリードシーケンサーで解析しにくい領域を詳細に解析できます。
また、PacBioのロングリードシーケンスは、HLA分子のレパトア解析やシングルセルシーケンスによるクラスタリングなどで、免疫学研究のさまざまな分野に使用されています。
他、神経・免疫関連の研究でよく使用される機器・製品等をピックアップしてご紹介致します。