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新技術!代替ペプチド登場!

成⻑因⼦とは?安定した細胞供給!
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新技術!代替ペプチド登場!

2024年5月7日 「サイサチ」からのお知らせ
 

今回は、「成長因子」にフォーカスした特集となります。
成長因子は動物の体内において特定の細胞や分化を促すタンパク質の総称で多くの種類が存在し、それぞれの働き方も異なります。
よく美容、化粧品関連情報で目にされる方も多いのではないでしょうか。
成長因子やサイトカインの産生や制御の異常は、癌、肝線維症、気管支肺異形成など様々な疾患の原因となるため、近年、遺伝子治療研究や創薬研究などでその重要な役割から、前臨床試験や臨床試験に利用され、成分の安全性やコストカットが注目を浴びています。
このような問題点に着目し技術革新をした成長因子代替ペプチドについてもご紹介しています。培地調製の基本をおさらいしませんか?

 


目次


1. 成長因子とは何か?

2. 成長因子のクラス分類

3. 成長因子選びの課題

4. 成長因子代替ペプチドとは

5. サイサチ厳選!受託サービス・製品


1.成長因子とは何か?

ライフサイエンス研究においては細胞培養時に用いられる培地に成分として成長因子を含むものが広く用いられています。成長因子やサイトカインは、成体における細胞増殖、分化、アポトーシス、免疫・造血反応、形態形成、血管新生、代謝、創傷治癒、組織の恒常性維持など、様々な生理的プロセスに影響を与えています。
成長因子を含む培地を調製するために、動物の血清、または培養細胞や大腸菌などに由来する組換え体(リコンビナント)成長因子を添加することが一般的に行われています。 

2.成長因子のクラス分類

成長因子は、構造的・機能的特徴に基づいて、さまざまなファミリー/スーパーファミリーに分類されます。形態形成、胚発生、成体幹細胞の分化、免疫制御、創傷治癒、炎症、癌などの様々な生物学的プロセスを多機能に制御するトランスフォーミング成長因子β(TGF-β)スーパーファミリー、皮細胞成長因子(EGF)ファミリー、血小板由来成長因子(PDGF)など機能や生理的作用は様々なため、研究の成功には成長因子の正しい選定が必要です。

例)TGF-βスーパーファミリー

3.成長因子選びの課題

成長因子を使用する研究においては高純度で品質の高いタンパク質を使用することが有益です。
よって、高純度タンパク質およびその他の不純物による影響を最小限に抑えることが課題となってきます。

4.成長因子代替ペプチドとは

細胞培養時に用いられる成長因子を含む培地を調製するための生物由来の成長因子は、製造ロット間における品質・活性のばらつき、生物由来成分の混入のリスク、法規制上の懸念、安定性上の懸念、高価格などの課題を抱えていました。
しかし、2010年代後半から、この課題を解決する代替化合物の研究開発が行われ、
既存の成長因子と同様の活性を持つ成長因子代替ペプチドが開発されました。
製造ロット間における品質および活性の高い均質性
ゼノフリー/アニマルフリー
高い安定性
低コスト

のような特性から、ライフサイエンス研究の細胞培養だけではなく、
将来的には莫大な量の培地を使用する、再生医療など細胞培養調製時の
大幅なコストダウンや安全性の向上につながる可能性が期待できます。

例)ぺプチグロース社成⻑因⼦代替ペプチド

 


5.サイサチ厳選!受託サービス・製品

PickUP 成長因子培地調製で安定した細胞供給!


今回サイサチでは細胞培養培地の成長因子の選定をお手伝いする、製品やサービスを特集させていただきます。 細胞培養時の成長因子の選定は「遺伝子治療研究 」「創薬研究への応用 」「再生医療研究」など様々な研究への活用がされており、今後も注目を集めています。
しかし、ラボで成長因子の選定を始めるのには
選定をしている時間がない今までのサプリメントで問題ないけどもっと効率的なものはないか…など、お悩みをよく聞きます。
培地は細胞培養で欠かせないものだからこそ、ロットばらつきのない安定した成長因子代替ペプチドを使用したり、成功実績を持っている受託サービスを利用して、安定した必要な量の細胞供給で研究効率を上げる事が可能です。

 

Listillカタログ【成長因子】関連試薬

Listillカタログでは成長因子物質各種を取り揃えております

 

極東製薬工業 細胞培養用培地受託製造

研究用をはじめ、バイオ医薬品生産用培地や再生医療用培地の受託製造サービスを行っています。
ご指定に応じて、液体培養液や粉末培地、各種試薬などをご提供いたします。

 

タカラバイオ 細胞製剤製造

臨床用の遺伝子導入細胞作製や細胞加工
再生医療・細胞医療に使用されるさまざまな細胞を培養・加工して提供いたします。
遺伝子・細胞プロセッシングセンター(CGCP:Center for Gene and Cell Processing)にて、Good Gene, Cellular, and Tissue-based Products Manufacturing Practice (GCTP)およびGood Manufacturing Practice (GMP)に準拠した体制で、タカラバイオ社の遺伝子治療研究開発やがん免疫療法技術支援で培った豊富な経験と実績に基づく技術力で細胞製造を承ります。

 

免疫生物研究所 IBL 細胞培養

各種細胞株の大量培養を行います。
培養方法・回収・上清濃縮、その他につきましても、ご相談に応じます。

 

その他の受託サービス

PICKUP同様細胞培養だけでなく、遺伝子配列の設計サポートまで幅広い実験サービスがあります。ご自身の研究の段階に応じた受託サービスを選択することが可能です。

  

 

必要な実験装置

細胞培養時必要な装置は多数におよびます。完全閉鎖式自動細胞調製装置から細胞イメージング装置まで各種選択可能です。

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