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抗体評価データベースのご紹介

2023年11月13日 お役立ち記事
 

数多くのメーカーから販売されている抗体は、ライフサイエンスの研究現場において、必要不可欠な存在です。
今回は研究お役立ちのツールとして、抗体評価データベースのご紹介です。

抗体評価データベース

市販抗体を1つ星、2つ星、3つ星で評価。
3つ星評価となった抗体251品目の情報を公開しております。
下記リンクボタンより検索・閲覧が可能です。

抗体評価について

福島医薬品関連産業支援拠点化事業(福島事業)では、独自開発のタンパク質マイクロアレイシステムを活用し、研究用抗体試薬について抗体特異性の検証を行っております。この結果を元に検証した抗体を3つの段階(1つ星、2つ星、3つ星)で評価し、3つ星抗体をデータベースで公開しています。
普段の研究では複数市販品の特異性の検証はなかなか骨が折れる作業です。既に約1900品目が検証を完了しているとのことですので、是非活用してみてください。

タンパク質マクロアレイによる反応の検出とスコア化

a)検出方法(2色法)のイメージ
b)ノーマライズのイメージ

タンパク質マイクロアレイによる反応の検出と測定値の補正

引用:一般財団法人 福島医大トランスレーショナルリサーチ機構

検出方法は2色法をベースとする、独自の検出方法を採用。
抗体やマイクロアレイの種類のよってばらつく測定結果も、スコア分布が0付近をピークとするベル型(正規分布様)になるため、比較解析が可能。

測定値の分布とピークシフト

測定値の分布とピークシフト

引用:一般財団法人 福島医大トランスレーショナルリサーチ機構

格付け指標の1つである「ピークシフト」は値が小さい程評価が高い。
(ピークシフトの値が大きい=非特異的な結合が起きていることを表す。)

Sスコアと抗体の特異性

スコアと抗体の特異性

引用:一般財団法人 福島医大トランスレーショナルリサーチ機構

「Sスコア」も格付け指標の1つ。
標的タンパク質に対する結合親和性が、
標的ではないタンパク質に対する交差反応性よりも高いほどSスコアの値は大きくなる。

株式会社ジェイサーバイオ

2023年3月1日に福島県立医科大学発ベンチャーの称号を付与されました。
ライフサイエンスに関する様々な事業を展開されています。

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